完治しない老人性難聴の対処法

老人性難聴は名前の通り、高齢者に多く見られる難聴です。
高い音や人の話し声が聞き取りにくいのが主な初期症状です。
低い音や単純な音はよく聞こえるため、高齢者が自覚していないケースも少なくありません。
人の話し声についてはノイズが混ざったような聞こえ方をすることが多いため、耳垢が詰まっていると誤解することもあります。
老人性難聴は内耳の細胞が老化して起こる症状なので、高齢者なら誰でも発症すると言えます。
また、加齢に伴って起こる機能低下なので完治させることはできません。
体調管理に気を配って健やかに暮らすことにより、病気の進行を遅らせることは可能です。
補聴器を使って聞き取りやすくするのも耳の機能に負担をかけない効果的な方法です。
補聴器に関する情報は、“知っておきたい老人性難聴のこと”にも記載されています。

老人性難聴の症状は加齢によって次第に重篤化します。
中耳や外耳の機能も衰えるので速やかな対処が欠かせません。
人の耳は聞きたい音だけを選り分けて聞く機能がありますが、老人性難聴はこの機能が著しく低下します。
そのため、症状が進むとどのような音もノイズが混ざったような感じに聞こえてしまうのです。
また、騒音が発生する場所に長時間滞在する、イヤホンを使って音楽を聴くなど生活習慣によって症状が悪化することもあるので、老人性難聴の疑いがある場合は自身の生活習慣を見直すことが重要です。
高齢者によっては耳が遠くなったことを恥ずかしいと感じ、難聴を隠すことがあります。
聞こえが悪い状態で放置すると生活に支障が及ぶので、周囲の人による適切なケアが欠かせないと言えるでしょう。